学部

カリキュラム

専門教育科目

1年次、2年次には日本画表現における基礎的な技法の習得を目指します。動・植物制作、風景制作等の課題を通して、膠、絵具、紙、筆等の材料研究を行います。また古典衣装や模写を通して、日本画の伝統的な色彩や線描表現、及び技法を学びます。3年次には1・2年次に習得した基礎技法を踏まえ、より応用的な制作に入ります。各個人の発想や、取材をより必要とした課題が多くなります。古美術研究旅行では、絵具、紙、墨の製造現場を訪ね、材料研究を深めます。また、仏閣等を訪ね、障壁画等に見られる伝統的な絵画表現の研究を行います。4年次には予備制作に続き、学部の集大成として卒業制作(卒業制作展での発表を含みます)を行います。大画面の制作を行う事で各自が作品発表の指針を模索すると共に、より専門的な日本画表現を目指します。

 

1年次


日本画実技Ⅰ

植物制作Ⅰ・Ⅱ:植物の制作を通し日本画の技法全般の基礎を学ぶ。

剥製写生:精密描写を通して、写実の重要性を認識する。

動物制作:動物の制作を通して、動物の骨格や動作を学ぶ。

風景制作:夏休み中に風景スケッチを課題とし、その写生をもとに制作を行う。

裸婦制作:裸婦デッサンをもとに日本画においての人物表現を学ぶ。

絹絵制作:絵絹の扱いを学ぶ。雛人形を課題とし、日本画の様式美や平面描写を学ぶ。

自画像制作:自画像を通して人物表現の研究を行う。

 

2年次


日本画実技Ⅱ

人体デッサン:裸婦のデッサンを行う。

植物制作:植物の精密写生をもとに植物制作を行う。

植物絹絵制作:植物写生及び制作を参考にして、絹本に基底材を変えて制作を行う。

人物と植物の組合せ:植物写生とデッサンをもとに人物と組み合わせ画面構成の基礎を学ぶ。

風景制作:夏休み中に風景スケッチを課題とし、その写生をもとに制作を行う。

群像制作:2人以上の人体を組み合わせ構成し、制作する。

人物自由制作:人物を発送豊かに構成し、制作を行う。

 

3年次


日本画実技Ⅲ

人物制作(裸婦):人物における日本画の表現方法を研究する。

自由制作:各自でテーマを決め、自由課題で制作を行う。

模写制作:「国宝 一遍聖絵」を課題として現状模写を行うことで古典絵画の表現や技法を学ぶ。

風景制作:夏休み中に風景スケッチを課題とし、その写生をもとに制作を行う。風景における日本画の表現方法を研究する。

自由制作:自分が表現したい対象物を見つけ出し、自由な発想で制作する。

古典と現代の組合せ:古美術研究旅行で研究した内容をもとに、古典的要素と現代的なものを自由な発想で構成する。

 

4年次


日本画実技Ⅳ

人物デッサン:裸婦デッサンを行う。

自由制作:卒業制作に向けて150号の大画面に制作を行う自由課題。

卒業制作:4年間で学んだ総合的な研究成果を150号の自由課題で制作し、卒業制作展にて発表する。

専攻科目

1年

日本画実技Ⅰ
植物制作Ⅰ・Ⅱ校外指導(動物園写生)動物制作風景制作裸婦制作絹絵制作自画像制作

2年

日本画実技Ⅱ
植物制作絹絵制作(植物)・材料研究人体デッサン人物と植物組み合わせ古典絵画研究風景制作群像制作人物自由制作

3年

日本画実技Ⅲ
人物制作自由制作模写制作風景制作想定課題研究古典と現代組み合わせ古美術研究旅行

4年

日本画実技Ⅳ
人物デッサン自由制作卒業制作

基礎教育科目

日本美術史概説、西洋美術史概説、美術材料学、現代アート概説、デザイン史

教養教育科目

英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、身体運動・健康科学、情報科学、心理学、芸術論、ほか